有馬先生 宿題の答え
「創造性の育成塾」有馬塾長のエンディングの講義
http://juku.netj.or.jp/summer2011/03text/txt/081005.html
初日に
「物理の話をするかエネルギーの話をするか。たぶんエネルギーの話をする」
と言っていたが
結局、物理学の話だった。
逃げた。ということだと思う。
そう言われてもしかたないだろうと思う。
今この状況で、原発に積極的に携わってきた科学者がエネルギー問題を語らずして
いつ語るのでしょうか?
別に反原発の市民運動家がズラリと並んでいるわけじゃないし。
中2の諸君と、原発、エネルギーについて徹底的に語り合うくらいことを
やってもいいんじゃないかと思います。
誰かに止められたのでしょうか?
最後のほうでちょこっと触れただけ。
宿題の答え
「日本の全ての家の屋根を太陽光発電にしても総発電量の10%」
↓
「日本の原発が止まったら大変なことになる」
「再生可能エネルギー、省エネでは不十分」
「あと20年でエネルギー戦争が起こる。第3次世界大戦が起こるかもしれない」
「原発がなかったらどうすればいいか。どうやって安全に使えばいいか。日本の将来を考えてほしい」
まあ、予想通りの答えでした。
けど、放射性廃棄物の処理の当てがないまま原発を増やし続けてどうするんだという
問題はあるわけですからねえ…
こんなことも言っておられました。
「天災も人災も科学と技術で防ぐしかない。口でいくら言っても議論してもダメ」
そうでしょうか?
隠さず自由な議論の俎上に乗せることで、避けられる人災はあるはずなのに。
ドライバーの不注意による交通事故は人災であり悲劇ではあるけど
被害の規模は限定されるし計測可能できるよね。
けど、人災たりうる(スルーマイル島。福島も?)原子力発電事故がもたらす被害は
人の力では封じこめることはできないし、拡散の規模は想定できないわけでしょ。
人間の叡智を集めたはずの科学と技術が
人災を増幅してしまうことが悲劇であり問題なのに。
何だかんだで、科学や技術を別枠化、神聖化しようとしている気がします。