チャンネルJのJはJapanのJ?JournalistのJ?

旧タイトル「労働組合ひとり」。チャンネルJという朝日新聞OBが作った原発ムラの末端の末端くらいの会社で、ひとりで労働組合に入って活動してたら解雇されました。もともと労働組合を通して会社と戦う話のつもりだったのですが、紆余曲折ありまして。。。あくまで原発問題は脇筋です。ただ、天下国家を偉そうに語る連中の姑息なインチキがムカつくので、今も盾突いてます。

解雇まであと1日

早朝(4時頃だったか)起床。


組合ニュースを書く。
組合ニュースってのは組合活動の報告を紙にまとめて
会社の社員たちに配っていたもの。
今年の前半は春先にコンディションを崩してたこともあり
全然書いてなかったけど
組合活動の再開とともにまた書き始めた。
最近は死ぬ間際の遺言のように(って解雇されるつもりはねえぞ)
慌てて急ピッチで書いていて10号までになった。


「団交の報告」「地域活性化センターの仕事のこと」
2号同時に撒こうと思ったけど
「地域活性化センターの仕事のこと」しか書けなかった…


中身は、経緯をまとめた部分は、このブログとダブるので割愛。
で、それ以降に書いたものを、以下に載せます。
ちょっとアツくなっていて、小っ恥かしいけど
僕が“ひとり”で会社と対峙している理由や動機が含まれるので。


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僕本人、団体、地域活性化センター、後を引き継いで仕事が増える飯嶋さん
板挟みになり対応に追われる肥後…誰も得をしない、喜ばない。
何でそんなことをやるんですか?
1万歩譲って僕が信用できなければ、最初から秋田県に取材に行かせなきゃいい。
そういう用意周到さもない。誰も直接手を下したくない。
当事者になりなくない。そういう情けない精神が更なる消耗、悲劇を生む。


会社が決めたこと?
この「会社が決めたこと」はキーワードだと思います。誰ですか会社って?
会社くんって人がいるんですか?会社はあなたがたでしょう?
「会社」を「国」に置き換えてください。
かつて日本は「国が決めたことだから」と言いながら
誰もが疑問を感じる戦争を行い、たくさんの命を奪い、亡くしました。
そのまま「会社」でもいいです。
バブルの頃、じゃんじゃん金を貸す、必ず上がると、株、土地を売る。
庶民はマイホームには手が届かない。
誰もが内心「おかしいんじゃないの」と思っていたはずです。
しかし「会社が決めたことだから」。そのまま破綻まで突っ走る。


大げさ?お前のやってることはそんな大したことじゃないだろ?
じゃあ、本当に大したことに直面したとき、みなさんは「NO」と言えるのですか?
身の回りのゴミから減らしていく。エコロジーですよね。
良いことだと言われますよね。

それなのに…
身の回りのこともできないで、天下国家もサイエンスも語れませんよ。
中学2年生に恥じないことをやっていると言えるのですか?


本当のことは必ず伝わっていくと思います。
慌てて上辺だけ軌道修正しても無駄だと思います。


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一番乗りで出社。
全員の机の上に組合ニュースをのせておく。


佐田代表出社。
当然、組合ニュースに気づく。
僕を呼び出すか?いや近づいてこない。
他の人の机にものってる。みんな引っ剥がして捨てるか?
プライド高い彼はそんなことはしない。それじゃ不当労働行為だ。


柳下総務経理部長出社。
佐田に促され会議室へ。
どうせ小竹弁護士に報告を、とか言っているのでしょう。


で、迂闊にも忘れていたんだが、
今日は月半ばにやる全体朝礼の日。
アイウエオ順に1人がスピーチをやるのだ。
そのあと佐田から何かコメントがあるかもしれない。
みんなの前で対峙する最後のチャンスか。
うっ、心の準備をしてないぞ…


「みなさん集まってください」
柳下総務経理部長から声がかかった。
戸山女史のスピーチが始まった。


この人は、僕と同時に入社した。
基本的には仕事はできる人。
一時は僕が課長、彼女が係長という間柄だった。
ただ「体調不良」で当日連絡午後出社、休み、というパターンが多い。
「解雇」の理由として“勤怠”というのが突っ込まれやすいポイントなのだが
僕がわりと楽観していて、実際会社も突っ込んでこないのは
この人の存在のおかげもあると思う。
あ、もっとヒドい飯嶋常務がいるんだけどね。


戸山女史のスピーチを受けて佐田が話し始めた!


佐田「会社は今こういう風に考えてるんだと私は常々言って来ましたが
 みなさんは自分の生活に関わる問題として聞いてほしいと思います。
 今日みなさんの机の上に『組合ニュース』ってのが配られている
 ようですが、組合の問題は組合として処理しますので。
 ただ、会社がこういう風にやりたいというときに
 『私は会社の方針と違うことを考えてる。私は勝手にやりたいことをやります』
 って言うんじゃ会社は成り立たないし、みなさんも、そういうことであれば
 会社のなかでいっしょにやっていくのが難しくなるのは、お分かりかと思います。
 インターネットの新しい分野を切り開いていくという
 会社の考え方を理解してもらって、いっしょにやっていきたいと思います」

「そんなこと僕は言ってないですよ。
 もう少しちゃんと説明したほうがいいと思います」

柳下「以上で朝礼終わります。散会してください」
佐田「はい」
「言いたいことだけ言うのがコミュニケーションじゃないと思います」
松本「(その場を去りながら捨て台詞)話す場所が違うんだよ」
「ここで話すしかないでしょ?」


おお、松本さんよお。
この人は、僕の半年前に入社した営業の人。60代。取締役。
飯嶋常務が入って来て、仕事はダメなのに給料もポジションも自分より高いわで
かなり不満を持っている様子であった。
僕が労働組合に入ったなりの頃、トイレですれ違いざま(笑)
「hitori001さんの気持ちもわかるよ」なんて言ってくれたこともあるし
佐田のことも本音では嫌いなのは確実なので(あ、僕の主観ね)
組合に誘ってみようかなと思ってたのに〜!
最近の言動を見ると、
僕を叩くことで株を上げようとしているような。。。
悲しいね。


佐田との応酬。
もっと気の効いたことが言えたはずだ。
あ〜僕のバカ。ちょっと敗北感。


佐田がずっと言ってることのロジックは
僕はテレビなどの既存の映像業界の人間で
新しいネットの世界にはついて行く意欲も能力もないということ。


大きな声では言えないけど、僕はテレビ、映画業界で落ちこぼれだったわけだし
ネットの世界で生きる道があるかもしれないと思って、この会社に入ったんだよね。


実際やってることは、墓堀仕事的な動画作り。
けど、仕事がそこにあるんだから、やるしかない。


そもそも、ネットだろうが、テレビだろうが、新聞を刷ろうが
缶詰を作ろうが、大根を栽培しようが
納期や約束を守るのが、社会人として当然の前提、必須の能力だろ。
それが、あなたの連れてきた人間には決定的に欠けているんだよ。
それを反省もせず、改善もせず
仕事しろだの、リストラだの、解雇だの、ふざけんなっての。


ああ、なぜ、こう言わなかったのか、言えなかったのか。
くそっ。