チャンネルJのJはJapanのJ?JournalistのJ?

旧タイトル「労働組合ひとり」。チャンネルJという朝日新聞OBが作った原発ムラの末端の末端くらいの会社で、ひとりで労働組合に入って活動してたら解雇されました。もともと労働組合を通して会社と戦う話のつもりだったのですが、紆余曲折ありまして。。。あくまで原発問題は脇筋です。ただ、天下国家を偉そうに語る連中の姑息なインチキがムカつくので、今も盾突いてます。

解雇

早朝起床。


やることやってから寝ようと思ったけど、ダメだった。
肉体的には大したことやってないけど眠くなってしまう…


組合ニュースを書く。
12月6日の団交について。
遅いっつーの!
けど書く。書かないよりは遥かにマシだ。


中身は12月6日のエントリーをざっくりまとめたものなので
そちらを見ていただければ。


1時間くらいの話し合いの中身を1〜2枚でまとめるのは
難しいというか、ホントのことが伝わらない感じがするんだけど
組合ニュースを読み返すとそれなりにまとまってる気がする。


いろいろ記録したり書いたりして思うんだけど、
「伝える」って難しいね。
なまじっか僕は事実を知ってるから、
それを全部伝えることに傾いてしまう。
だから、このブログも長くなる。
「読んでもらう」「わかってもらう」ことを考えれば
もっと、短くて、キャッチーなものにするべきなんだろうけど。
こう、長くなってしまうのは、
事実に対する謙虚さなのか。思い切りの悪さなのか。実はエゴなのか。


けっこう遅く出社。
誰かが居ても不思議じゃない。


一番乗り。
みんな僕が早く来てるの知ってるから、
避けて、どんどん遅くなる感じ(笑)
ま、おかげで組合ニュースを無事にみんなの机の上に置いておけた。


今日は佐田は朝来なかった。残念。


ロッカー、机、私物、資料の整理。
解雇は認めてないけど、持って帰らないと…


あ〜あの人に挨拶してねえ…
あ〜この写真返却してねえ…


いろいろあります。


ずっと担当していたクライアント東京電力には昨日挨拶に行った。
いくつかの部署に電話でアポとったとき、
最初は「実は解雇されるんですよ」とある程度ぶっちゃけたんだけど
ホントのことを言えば言うほど、会社を貶めることになる(笑)。
向こうのリアクションから「どの程度僕のこと聞いてるんだろ」とか
何かを読み取ろうとするのも疲れるので
最後は「都合があって辞めることになりました」に落ち着いてしまった。
けど、誰も僕が辞め(させられ)ることは知りませんでした。
僕がいなくなったあと「実はhitori001は辞めまして」と
言うつもりだったのか?
遅いよ!飯嶋、村松!


その村松(東京電力の営業担当)を昼ごはんに誘う。
ウラオモテ野郎の仮面を剥いでやろうかと思ったんだけど


村松「11時にアポがあってずっと外なので」
「お茶でもいいよ。明日は?空いてる時間に来るよ」
村松「今週は…来週なら」
「じゃ来週連絡する」


最後、開き直ったリアクションでもするんじゃないかと思ったら
かなり目が泳いでた。
何か直に接すると、こいつも可哀想だよなあとか思ってしまう。
人間の不思議なところ。


代休が何日残っているか整理。


柳下総務経理部長になってからは、
代休の管理を社員にやらせるようになり
それまで総務に任せて、自分で記録をとってなかった人は、
どれだけ代休が溜まっていたのか、わからなくなっているのだ。


なんでこんなことが放置されているかっていうと
代休が溜まりすぎて、全部取得することにリアリティが無いから。
ま、いいかと。
会社は信用できないと、目ざといやつは自分で記録をつけてる。


1年くらい前から、自分でカウントするので
休日出勤届と代休届の記録を見せろと求めていた。
「解雇」の局面でやっと実現。


結果、未取得代休ちょうど100日。
7年間で100日。


なかには中身の薄い休日出勤もあったかもしれない。
けど、手当もつかないのに休日に働くメリットはないし
本当に忙しいときは届出なんて出すのも忘れて、そのままのもある。


有給休暇残39日と合わせて139日。
本来、これだけ休んでも給料もらえるはずなんだよね(笑)。


一時は組合加入に近づいて、ユニオンまで話を聞きにいったけど
今回希望退職に応じて、結局『ひとり』の後まで会社に居る達川くんが
「今晩飲みにいきませんか?」
気持ちは有り難いけど、それなりに忙しいんだよ。
彼は全代休の消化を前提に退職日を調整してたみたいだけど
どうなったか今度じっくり聞かないとね。
会社に口止めされてるみたいだけど。


昼ごはんは結局、同じ班の川越班長、舞浜くんと。
2人とも年下。かつての部下。


川越さん、逆に僕が部下になって、やりにくくて大変だったと思う。


舞浜は僕の半年後に入ってきた、僕の初めての部下らしい部下だった。
基本的に大人しい文化系なのだが
2年前、飯島が入って来て社内がハチャメチャだったときに
制作全員に呼びかけミーティングを行い、飯嶋対策に奮闘していた。
そのとき僕は「飯嶋がヒドいのはわかるが
佐田を含めて黙認する周りの人間にも物を言わないと」
という立場だったので
彼とは噛み合いきれなかった。


舞浜の奮戦むなしく、飯嶋はあろうことか常務に昇格。
舞浜の会社改革へのテンションは落ち、仕事に逃避(?)、集中。
僕の組合活動にも冷ややかな反応を示していたのだ。


そんな2人と最後のランチ。


舞浜「hitori001さん、これからどうするんですか?」
「まあ『解雇』は受け入れてないから、いろいろとね…」
舞浜「今週末空いてますか?上野のB級グルメツアーはどうですか?」


気持ちだけ頂きました。
『解雇』は拒否しているから、送別会は禁句だし(笑)。
なかなかアプローチしにくいみたい。


18時過ぎ。


「お疲れ」と軽く言って、何人かに目で挨拶する。
タイムカードを押してフロアの外に出る。


肥後が下を向いて待ってた。
彼は、班長の1人。
今となっては数少ない生え抜きの社員。
佐田は古参の人間には甘い。
昔、何度か佐田から聞いた。
「肥後のお母さんが『こんな立派な会社に入れていただいて本当に
 喜んでいます』って言ってるんだよ」
肥後は肥後なりに生え抜きとしての意地があり、
あとから入ってきた人に会社を変えられたくないという思いが強い。
新しく入ってきた人と肥後ら古株との融合が
僕の課長時代の一番の悩みだった。


ついでに言うと
飯嶋は僕より前に少しだけ、この会社に在籍していたことがある。
そこで肥後とは先輩後輩の関係ができて、
それ以降も断続的に連絡をとっていたらしいのだ。
ま、肥後の飯嶋に対する本音はよくわからん。


人様にとっては相当どうでもいい話になってしまった…


肥後「hitori001さんは解雇を受け入れてないですよね。
 明日からみんなにどう言えばいいですか…」

「ふつうに辞めたでいいんじゃないの。
 お前が俺のこと辞めたとか言ってるらしいぜとか言うつもりはないから」


ま、人それぞれです。
一応制作の課長である梅原なんて今日明日と代休とってるもんね。
人が解雇されるとき、いねえのかよ!
見届けようってのが責任感でしょ。


解雇日の〆として
組合ニュースの最後に書いた文を載せて終わりにします。
何か、ひとりで盛り上がっていて、少し恥ずかしいですが。


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 この先、後だしジャンケンを補強するために、僕の解雇理由に
ついて、みなさまにヒアリングが行われることもあるでしょう。僕も脳内
評価委員会が見てみたい。
 まあ、本当のことは逃げませんし、これまで以上に“人間”が問われていく
局面になっていくと思われます。後だしジャンケンに加担して、
しかも、負けたいかたはどうぞ。

 ではまた。


hitori001