チャンネルJのJはJapanのJ?JournalistのJ?

旧タイトル「労働組合ひとり」。チャンネルJという朝日新聞OBが作った原発ムラの末端の末端くらいの会社で、ひとりで労働組合に入って活動してたら解雇されました。もともと労働組合を通して会社と戦う話のつもりだったのですが、紆余曲折ありまして。。。あくまで原発問題は脇筋です。ただ、天下国家を偉そうに語る連中の姑息なインチキがムカつくので、今も盾突いてます。

創造性の育成塾の選考方法

久々にチャンネルJ(=ネットジャーナリスト協会)ネタを。


彼らが運営する「創造性の育成塾」が今夏も行われるようで
先日、合格者の発表があったようです。



第7回「創造性の育成塾」塾生発表!を見ると、所属の学校名が書いてあって
私立の名門校、国立大の付属、公立の中高一貫校などの名前がズラリ。
いわゆる、フツーの公立の中学生は少数派です。


募集要項には、こう書かれています。


ふ〜ん


嘘だと思うよ。


ちょっと前になりますけど、
2009年8月、「創造性の育成塾」を終えて
チャンネルJの役員会議で、こんなことが話し合われていました。



(以下書き起し)

佐田代表取締役「生徒の選考の仕方を、半分くらいを
 優秀な子の推薦にしたほうがいいんじゃないか。
 面白半分に申し込んできて、それが受かるみたいなのもあるんじゃないか。
 それから『理科好きな子供』っていうのを
 もう今、科学オリンピックで競争しているときに
 ただ理科が好きというのではなく、理科の分野で優秀な生徒を集める。
 『理科好き』と言うのは、『理科のエリートを集める』と言ったらエリート教育と
 批判されるということで、『理科好き』と言うことになったんだよね。
 『理科好き』じゃなしに、ただ『好き』じゃなしに、まあ好きなのは当然だけど
 理科好きで、しかも科学オリンピックを目指す予備軍。
 それだけの能力のある子供を集める。
 『今回の塾の生徒はノートをとらない』と先生が最初言ってたけど
 ノートとらないのはわかってないんだよね。ただ聞いてる、ボヤっと。  
 そんな子供が多いのは、一番最初の(育成塾の)時なんて
 やたら本当にきれいにノートをとっていた。
 今回の生徒の質が良くないというのは、先生の感じた通りだって気がするね。
 だから、一部を試験で選ぶというのは継続していいけど、
 やっぱり有馬先生と相談して、優秀な生徒を推薦してもらうというのを半分ぐらい。
 40人のうちの半分は、推薦ということでやったほうがいい。
 それから、ヒット数アップで、今回You Tubeが間に合わなかったのは残念だけど
 このYou Tubeってのは、全体として、公式サイトをYou Tubeでやってるってのは
 これは9月から間に合いますか?」
飯嶋常務取締役「はい、一応、今週中には…」
佐田「育成塾は売り物だから、できるだけ告知、情報を発信して
 ヒット数アップにつなげるっていうのは来年からね。
 ある意味では金庫がすっからかんになってるから
 うまく来年の分の金集めもしなきゃいかんし」
総務経理部長「今、経理上ですね、チャンネルJに300万支払いをすると
 預金残高が260万くらい。それ以外に、これからお金払ってくる企業が400万。
 だから600万くらいを預金残高に残るという、そんなようなイメージ」
佐田「まあ、要するに、これまでのチャンネルJに対する不払いも
 この不良債権のなかに入ってるわけだね」
経理「1300(2300?)万ありますね」
佐田「だから、それも何とかしなきゃいかんし、今期から来年夏に向けて
 大きい営業目標として、育成塾の業務を強化するというのをやりましょう」


そして、2010年4月にチャンネルJで行われた、有馬朗人先生との話し合い。
途中から全中理(全国中学校理科教育研究会)の先生がたが集まってきます。
話し合いには加わってませんが、話は聞いています。



(以下書き起し)

有馬ネットジャーナリスト協会会長「いやあ、こんにちは」
佐田チャンネルJ代表取締役「今朝は、ありがとうございました」
有馬「こちらこそ。大変だったね」
佐田「鈴寛(鈴木寛文科副大臣:当時)さんは、政治家としてはレベルが高いですね」
山口ネットジャーナリスト協会事務局長「全部の40人を募集するんじゃなくて
 優秀な子をとると。
 一般的なことから始めますと、つまり一般の全国に対する応募、この呼びかけは
 これを全中理の会長の名前で、中流校のですね優秀な40校くらい選んで
 チラシを張ってくださいという依頼で出そうと。
 で、最初のアレに戻りますけど、ご推薦をするということで、今調べてみてですね
 優秀な中学校のですね、これが偏差値で、こういう風になってるわけです。
 そのときに、(有馬)先生のお名前で直接校長先生に推薦をお願いする
 っていうのをですね。ちょっと…
 実は前回、そういう主要な所は、私、事務局として
 全部推薦をお願いしたいと言ったら、校長先生に直接話してですよ
 ほとんどの校長先生は『推薦はいたしません』と。
 ところが今回の場合はですね
 灘中学校の校長先生『はい、わかりました.最優秀の3人を出しますから』。
 開成は全然ダメだった。
 ところが今度、佐田さんの友達の日銀の副総裁の武藤(敏郎)さんが
 (開成の)理事長ですから
 彼から言ってもらって、開成は最優秀な人を出してもらう。
 あと麻布もですね、前に一回、麻布の校長が反応したことがあるんです。
 それでお願いしたんですけど、それでも来なかった。
 だから、もう一回きちんと話を、しかるべきところからやらないと、
 かなりいいところからって行っても、相手にしてくれないということがある」
有馬「じゃあ、私の名前で」
山口「はい」
有馬「開成は問題ないでしょう。栄光(学園)問題ないね。麻布が出さなかった?」
山口「ええ、あの…校長…最初のほうの何回かは…」
有馬「武蔵は問題ない。直接言うからね」
山口「桜蔭は非常に(科学)オリンピック頑張っているんですね」
有馬「桜蔭?」
山口「例えばですね、桜蔭なんかは、今度のオリンピックも頑張ってますし
 北原和夫先生、今度講義してもらいますけど
 (※北原氏は物理チャレンジ・オリンピック日本委員会委員長)
 ちょっと出してくれるか、というようなことを、お願いするようなことは可能か」
佐田「あれは、鈴木文科副大臣のルートで教育委員会なんかに
 わっと通知するっていうのは、どうですかね」
有馬「教育委員会のほうが、一生懸命やってくれるんじゃないかな。教育委員会…
 今度は半分くらいでしょ。試験でとるんでしょ
佐田「そうですね」
有馬「20人か…33校あるから全部が出してきたら困っちゃうじゃない
山口「そのときは絞ってですね…東京…神奈川、この辺に集中してる。
 千葉に1つあるくらいで。神奈川ですね、兵庫ですね。
 つまり、トップはここんとこなんですね。3、4県なんです。
 だから、その教育委員会で、最優秀が行ってるはずで。
 一番上の筑波大駒場てのは、ちょっとルートがあればですね」
有馬「あるんじゃないかな。開成は武藤さんに直接でしょ。お茶の水は…
 渋谷幕張は非常に田村(校長、渋谷教育学園理事長)さん親しいから。
 お茶の水は郷(前)学長に。早稲田は早稲田の(白井)総長に言えばいい」
佐田「喜んで協力してくれますよ」
有馬「白井さん。問題無いでしょ。
 少なく私の顔の利くところが、灘は問題ないでしょ?」
山口「はい」
有馬「顔が利くところは、渋谷幕張の田村さん、話が来てないのか、お茶の水とか
 筑波大駒場にしても、筑波大付にしても、筑波の人に電話…お茶の水問題無い。
 少なくとも、7校ぐらいはすぐに。こういう私学だけがいいか、それとも公立を少し」
山口「公立はまあ…」
有馬「公立は中学校だから非常に難しいんだね。
 公立で中高一貫があるんじゃないの。
 中高一貫のとこ探してごらん。公立を選ぶのもね」
佐田「私学、私立なんてのは文科省に頼めば、何かやれるのかね。
 鈴寛さんは、同じ名前の鈴木という秘書官が今いっしょになってやってるけどね。
 もう秘書官に頼んで役所のほうから言ってもらえれば、できると思う」
有馬「役所のほうがビビっちゃう」
佐田「ああ、そうですか」
有馬「どういう人に連絡したらいいかを訊いて、役所の名前を…
 まあ、だいたい、分かると思いますよ。北原君が元気なら一遍で分かる」
中村(元全中理会長)「今調子悪いの?」
有馬「オリンピックのほうで交流される連絡網があるから」
??「今回限り」
有馬「今度…北原終わり…並木君に言ったらいい」
山口「今までは地方の大学ですね、教育学部付属」
有馬「それは国立だ」
山口「ええ、非常に優秀なのをですね」
佐田「あれ、山口さん、今度、塾でお願いしている、白川さんとこの、もう1人
 何とかいう先生いたね」
有馬「並木」
佐田「並木先生に頼んで、この学校から人を欲しいんで
 それの先生を紹介してくれって、並木さんに頼めばわかる」
有馬「物理オリンピックで、並木先生が中学は知らないにしても
 中高一貫のところが多いから…」
山口「じゃあ、その並木先生に…」
有馬「だから、問題無いのは、栄光だとか麻布とか桐蔭とか
 その辺みんな高等学校を持ってる。高等学校の先生を通じて中学校へ
 校長同じだから。校長に連絡してくれって言えばね」
山口「はい。わかりました」
有馬「北原が元気なら、ちょっと調子悪いから…」
山口「それじゃあ、そういう方向で」
有馬「はい」
山口「一言だけアレしますけど、この参加メンバーという…については、まだ。
 今から応募を、公募をするという形、になっておりますので。
 まだ内定、内定って言うか、内緒。一切内緒にしていただかないと。
 文科省は…JST(科学技術振興機構)も…
 今から、有馬先生を委員長とする委員会で。
 ホームページをアレする。公募をダーンっと載せますから。
 この中にですね、地方の都道府県の教育委員会宛に文章…これを…出しますけど。
 教育委員会宛にですね、ダーンっと有馬先生の名前で出しますから
 そして、ホームページでダーっと見せると。
 で、その中でチェックをして最終選考ということになっておりますので…」
有馬「全てそうなのよ。全部決まってから出しに行くと怒られます…」
一同「〜笑〜」


この話し合いの内容と合格者の学校名は、かなり合致してるよね。


書き起しがちょっと長かったので
改めて「創造性の育成塾」の嘘、建前と本音の違いをまとめると


建前

本音
  「ただ理科が好きというのではなく、理科の分野で優秀な生徒を集める」
  「『理科好き』じゃなしに、ただ『好き』じゃなしに」
  「科学オリンピックを目指す予備軍」
  「それだけの能力のある子供を集める」


建前

本音
  「半分くらいを優秀な子の推薦にしたほうがいい」
  「有馬先生と相談して、優秀な生徒を推薦してもらう」
  「40人のうちの半分は、推薦ということでやったほうがいい」
  「半分くらいでしょ。試験でとるんでしょ」
  「20人か…」



塾生募集の告知があったとき、書こうと思っていたのですが
バタバタしていて、このタイミングになってしまいました。


自分たちで公募して選考した生徒だけじゃダメって
それは自らの教育者(なのか?)としての能力を否定してるってことだよね。
ノートなんてとらなくたって別にいいじゃん。
「中2病」って言うくらいなんだから、人生のなかで一番クレージーなお年頃でしょ。


科学オリンピックってそんな価値あるものなの?
塾生がとれば「創造性の育成塾」の宣伝になるってことだけでしょ。
「ノーベル賞? けっ」くらいの態度が中2らしいと思うんだけどなあ。


まあ、僕が中2のときは、部活ツラいなあと思いながら
パンクロック聞いてたボンクラでしたからね。
比べちゃいかんか(笑)