チャンネルJのJはJapanのJ?JournalistのJ?

旧タイトル「労働組合ひとり」。チャンネルJという朝日新聞OBが作った原発ムラの末端の末端くらいの会社で、ひとりで労働組合に入って活動してたら解雇されました。もともと労働組合を通して会社と戦う話のつもりだったのですが、紆余曲折ありまして。。。あくまで原発問題は脇筋です。ただ、天下国家を偉そうに語る連中の姑息なインチキがムカつくので、今も盾突いてます。

プロメテウスだよん

朝日新聞「プロメテウスの罠」で
「原子力ルネッサンス懇談会」(現「エネルギー・原子力政策懇談会」)が
取り上げられました。
(2週間も前の話だけど)


(プロメテウスの罠)原発維持せよ:19 「日の丸」の旗振り役

 朝日新聞デジタル(朝日新聞 2013年5月2日)

 「原子力ルネッサンス懇談会」
 2011年2月、そんな名前の組織が誕生した。原発関連企業や電力会社のトップでつくる提言機関だ。
 1カ月後、原発事故が起きた。名前は「エネルギー・原子力政策懇談会」に変わった。ルネッサンス(再生)はまずいと考えたようだ。メンバー名もサイトから消えた。
 元経産事務次官の望月晴文は、この会の座長代理を務めている。
 会長は原子核物理学者で元東大総長の有馬朗人(ありまあきと)(82)、座長は日本原子力産業協会会長で元経団連会長の今井敬(いまいたかし)(83)。名が消えたメンバーには日立製作所、三菱重工業、東芝の原子炉メーカーや、商社、報道機関などの経営者がいた。
 2月の初会合で、望月はこうあいさつしている。
 「これから十数年で400基ものプロジェクトが世界にあります。フォローの風は大きく、日本の産業界は中心的な役割を果たすべきです」……


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連載のこのあたりは望月晴文元経産事務次官が主役で
「エネルギー・原子力政策懇談会」についてはこれだけなんだけど
「原子力ルネッサンス懇談会」という活字がどアタマに載っかってるのを見て
少し感動しました(笑)
あと「ネットジャーナリスト協会」「チャンネルJ」も活字にしてくれたら
よかったのに。
前回の毎日新聞の記事もそうですけど、世間的には
望月元経産事務次官>チャンネルJ(ネットジャーナリスト協会)
みたいですね。
元事務次官1人に負けないでよ。


けど、僕が以前に書いたことが

2012-8-3 エネルギー・原子力政策懇談会(原子力ルネッサンス懇談会)は過去を消そうとしています

少しでも日の目を見てよかったです。


上のリンクにも張り付けましたが
僕は望月氏の発言より
有馬先生が「エネルギー・原子力政策懇談会(原子力ルネッサンス懇談会)」で

って発言してるのに
全然オープンじゃないほうがロクなもんじゃないと思うんだけどなあ。



そうそう、チャンネルJのサイトを見ていて、こんな動画を発見しました。


日本のエネルギーを考える ~望月晴文・資源エネルギー庁長官


この頃、縁ができたんですかね、望月氏とチャンネルJは。
この動画も、いつの間にか削除されるかもしれません。
ま、大したこと言ってないから大丈夫か。。。


エネルギー・原子力政策懇談会「緊急提言」波紋

最近、チャンネルJ(=ネットジャーナリスト協会)界隈が
少し盛り上がってるようなので、久々に更新します。


この記事、最近知りました。


虚構の環:第2部・政策誘導/5 有識者「緊急提言」、エネ庁職員が素案作り
毎日jp(毎日新聞 2013年4月21日)


◇非公開会合に課長出席


 民間の有識者団体「エネルギー・原子力政策懇談会」(会長・有馬朗人元東大学長、座長代理・望月晴文元経済産業事務次官)の有志が2月25日、安倍晋三首相と茂木敏充経産相に「緊急提言 責任ある原子力政策の再構築」を提出した。「原発の必要性は自明で再稼働を図るべきだ。同時に核廃棄物処理、再利用システム(核燃サイクル)の実用化を急ぐ必要がある」などと訴える内容だ。東京電力福島第1原発の事故から2年。政財界を中心に同様の声は日増しに強まり、その裏で経産省資源エネルギー庁が動いていた。


 取材班は提言のたたき台に当たる「骨子案」の電子データを入手した。1月に作成され、A4判2ページ。右上に「機密性○」と表記されている。「原発は早期に再稼働させるべきだ」「核燃サイクルは重要」など11項目に及び、提言と似た表記が多い。プロパティー(更新記録などの付属情報)の作成者は「情報システム厚生課」、会社名は「経済産業省」だ。


 経産省によると、公文書は重要度によって機密性1〜3のいずれかに指定する。このため、パソコンでファイルを新規作成すると自動的に「機密性○」という表示が現れる。また、ソフトを同課で一括購入するため、経産省のどの部署の職員が作成しても、作成者名は同課になる。


 取材班は2月上旬に作成された「提言素案」も入手した。実際に提出された提言とほぼ同じ内容だ。このプロパティーも「経済産業省」になっている。関係者が明かす。「エネ庁職員が作成した。幹部はこうした事情を承知していた」


 有馬氏は取材に対し「原案を誰が作成したのかは分からない。だが私もある程度は書いているし、内容をよく読んでチェックもしている。我々の責任で作成したものだ」と説明した。望月元次官も「現職の関与はあり得ない」と話した。


                    ◇


 昨年9月10日、東京・赤坂の地上37階建て「アーク森ビル」。最上階にある「アークヒルズクラブ」の会議場で、13回目となる懇談会の定例会合が開かれた。これまで通り非公開。出席者名も明らかにされていない。


 取材班は当日の座席表を入手した。参加者は55人。望月元次官の隣は、エネ庁の吉野恭司原子力政策課長だ。青森県六ケ所村の再処理工場を経営する「日本原燃」、商用原発を保有・建設する全電力会社(11社)に加え、望月元次官を昨年6月、社外取締役に迎え入れた原発メーカー、日立製作所の名前もある。


 第9回会合(昨年2月17日)の座席表には、氏名ではなく「経済産業省 原子力政策課」と記されている。関係者によると、同課職員が手分けして2回に1回程度の頻度で参加してきた。午前7時半に始まる会合が午前10時ごろまで続き、エネ庁の始業時間(午前9時半)に遅刻する日もあった。


 核燃サイクル政策の見直し。2年前はエネ庁内部にも「事故を機に改革しよう」という熱気があった。しかし熱は冷めた。職員が語る。「政権交代がすべてだ」(肩書は当時)=おわり


「エネルギー・原子力政策懇談会」の黒幕、いや、事務局である
ネットジャーナリスト協会(=チャンネルJ)の名前が出て来ないのが
残念と言えば残念なんだけど(笑)
よくわかんないマイナーな連中よりも(ゴメンね)
民間の「提言」に官僚が関わってるってことのほうが
世間的には問題なんだろうね。


今年も「エネルギー・原子力政策懇談会」が総理に提言したのは
知っておりました。


エネルギー・原子力政策懇談会「安倍晋三総理、茂木敏充経済産業大臣に『責任ある原子力政策の再構築〜原子力から逃げず、正面から向き合う〜』を提出」


面倒だから放っておいたんですけど、行きがかり上
去年と同様、各新聞の反応をまとめます。
去年と比べて見るのも、結構面白いですよ。


朝日新聞は去年は載せてたけど、今年は無し。
東京新聞は2年連続無視。さすが(笑)


去年掲載しなかった毎日新聞


(2/26 朝刊 以下全紙同じ)

あとで比較してもらえば分かりますが、産経や読売よりも詳しいです。
あれ、毎日どうしたのかな?と思わせておいて、2ヶ月後、叩く。
高度な作戦?


日本経済新聞は

見にくくてゴメンなさい。
なんと、表つき! 去年よりも記事が大きい。
原発再稼働に向けて、ジワリって感じがする。


そして、産経新聞

意外に地味。小さい。


大トリは読売新聞

こちらも小さな扱い。
ガチな原発推進派は「エネルギー・原子力政策懇談会」なんて
相手にしてねえってことか?とか思ってたら


2日後



社説で取り上げてるよ!


マジっすかって感じ。


さすがに社説まではノーマークだよ。


けど、いいのか?
老川祥一読売新聞グループ本社最高顧問は
「エネルギー・原子力政策懇談会」のメンバーでしょ?
自分の会社の偉い人が関わってる「提言」を、自分とこの社説で高く評価するって
なんちゅう手前味噌なのよ。


ふと思って「提言」を提出した有志の皆さまの顔ぶれを、去年と比べてみました。


去年


今年


おお、老川最高顧問様が有志から抜けてる!
これで心置きなく「提言」について書くことができるってことなのかしらん。
難解な価値観です。


他のマスコミ関係者を見ると
日枝久フジテレビ会長も有志から抜けている。
読売同様、本業で「提言」を援護射撃の用意?
産経新聞とかBSフジとかチェックしてられないっすよ。
島田昌幸テレビ東京社長は引き続き、有志の一員。


      ◇         ◇         ◇         ◇


「エネルギー・原子力政策懇談会」に興味があるけど
ネットジャーナリスト協会(=チャンネルJ)って何?というかた
こちらのエントリーをご覧になっていただければ。


2012-3-19 有馬朗人「エネルギー・原子力政策懇談会」動く
2012-8-3 エネルギー・原子力政策懇談会(原子力ルネッサンス懇談会)は過去を消そうとしています
2012-8-11 原発推進と理科教育を行うNPOネットジャーナリスト協会について


重複しているところ多々ありますが、興味を持っていただけたら幸いです。


12.10.2自民党本部前抗議

1週間前の経団連前抗議のときより、警察官の数が全然多い。
何か逆のような気がするんだけど。
経団連なんか大手町のど真ん中で人通りも多いし。
警察にとって、財界人より(保守側の)政治家のほうがお得意様なんでしょうか。


いっしょに行った友人が
自民党本部のベランダから河野太郎氏が見ているのを発見してくれた。
そして、外に出てきてスピーチを行ったんだけど
油断してて頭のほうを撮るのをしくじってしまった。
一勝一敗(笑)



この抗議は次の機会はあるのかなあ。



12.9.28首相官邸前抗議

久々、フライデーナイト、首相官邸前抗議に行ってきました。


いい感じの空き具合なんですけど、もうちょっと人がいてもいいかなって感じです。
年齢層が異様に高くなってる気がします。
60代70代とおぼしきかたが目立ちます。
高齢者が増えたのか? 若者が減ったのか?


熟年層にとって官邸前に集うのは、行動できて、社会と関われて、刺激も受けてと
安上がりで、満足度の高い、時間の過ごし方なんでしょうね。
物見遊山が大勢を占めるのか、結構マジに怒っているのか、実際どうなんでしょ?
意外に(失礼)真剣で、世の中に対してムカついてるって気もするんですよね。
現場で感じるレベルですけど。


一般的な見方だと、動員も減って
いまさら官邸前抗議ってどうよって思われるかもしれないけど
行ったら行ったで、何かしら発見がありますね。




ほら貝吹いてる人がいましたよ。


ほら貝ですよ。ほら貝。
まあ、見てください。



もしかしたら、ものすごい由緒正しい、山伏の総本家みたいな人だったりして。


ほら貝に比べたら、ドラムなんて無茶苦茶常識的ですよね。


久々だったので、何か乗り遅れてしまって。引いた画中心になってしまいました。




10月2日は、自民党本部前で抗議だそうです。


12.9.25緊急!経団連会館前抗議

最近、金曜の官邸前抗議には行けてませんが
経団連会館前で原発反対の抗議行動が行われるとのことで
ちょうど都合も良かったので、行ってきました。



悪霊さん(「悪霊」+「さん」ってのも変な感じですが)の
コール(でいいんだよね?)が素晴らしい。
今まで聴いたことがあるような気がしてたけど
まともに聴いたのは初めてだったかも。


♪経団連は原発やめろ ♪米倉やめろ ♪経団連いらね


つい口ずさんでしまいそうです(笑)


実は、僕、経団連米倉会長宅に行ったことがあります。
いや、家に上がったわけじゃないけどね。
このブログには書かなかったけど
ひょんなことから、ある抗議行動にお付き合いさせていただいたのだ。


7・7 経団連・米倉会長の横暴を糾弾する抗議活動 のご案内: 山口祐二郎公式ブログ 火炎人間


この、山口君ってとってもナイスガイなのですよ。


あの日は楽しかったなあ… 夏の思い出。米倉邸(笑)



閣議決定せず 米が要求

腰砕けになった「革新的エネルギー・環境戦略」
閣議決定しなかったのはアメちゃんからの圧力があったからだと
東京新聞が9月22日付の一面で書いております。

原発ゼロ「変更余地残せ」 閣議決定回避 米が要求
政務官ら訪米時 安保への影響懸念


 野田内閣が「二〇三〇年代に原発稼働ゼロ」を目指す戦略の閣議決定の是非を判断する直前、米政府側が閣議決定を見送るよう要求していたことが二十一日、政府内部への取材で分かった。米高官は日本側による事前説明の場で「法律にしたり、閣議決定して政策をしばり、見直せなくなることを懸念する」と述べ、将来の内閣を含めて日本が原発稼働ゼロの戦略を変える余地を残すよう求めていた。


 政府は「革新的エネルギー・環境(エネ環)戦略」の決定が大詰めを迎えた九月初め以降、在米日本大使館や、訪米した大串博志内閣府政務官、長島昭久首相補佐官らが戦略の内容説明を米側に繰り返した。
 十四日の会談で、米高官の国家安全保障会議(NSC)のフロマン補佐官はエネ環戦略を閣議決定することを「懸念する」と表明。この時点では、大串氏は「エネ戦略は閣議決定したい」と説明したという。
 さらに米側は「二〇三〇年代」という期限を設けた目標も問題視した。米民主党政権に強い影響力があるシンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)のクローニン上級顧問は十三日、「具体的な行程もなく、目標時期を示す政策は危うい」と指摘した。これに対して、長島氏は「目標の時期なしで原発を再稼働した場合、国民は政府が原発推進に突き進むと受け止めてしまう」との趣旨で、ゼロ目標を入れた内閣の立場を伝えていた。また交渉で米側は、核技術の衰退による安全保障上の懸念なども表明したという。
 エネ環戦略は十四日に決めたが、野田内閣は米側の意向をくみ取り、「エネ環政策は、柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら遂行する」という短い一文だけを閣議決定。「原発稼働ゼロ」を明記した戦略そのものの閣議決定は見送った。
 大串、長島両氏は帰国後、官邸で野田佳彦首相に訪米内容を報告している。
 政府関係者は「事前に米側に報告して『原発稼働ゼロ』決定への理解を求めようとしたが、米側は日本が原発や核燃サイクルから撤退し、安全保障上の協力関係が薄れることを恐れ、閣議決定の回避を要請したのではないか」と指摘している。

◆「判断変えてない」大串政務官
 原発ゼロをめぐる米国との協議について、大串博志内閣府政務官は二十一日、本紙の取材に対し「個別のやりとりの内容は申し上げられないが、米側からはさまざまな論点、課題の指摘があった。米側からの指摘で日本政府が判断を変えたということはない」と話した。

◆骨抜き背景に米圧力
<解説> 「原発ゼロ」を求める多数の国民の声を無視し、日本政府が米国側の「原発ゼロ政策の固定化につながる閣議決定は回避せよ」との要求を受け、結果的に圧力に屈していた実態が明らかになった。「原発ゼロ」を掲げた新戦略を事実上、骨抜きにした野田内閣の判断は、国民を巻き込んだこれまでの議論を踏みにじる行為で到底、許されるものではない。
 意見交換の中で米側は、日本の主権を尊重すると説明しながらも、米側の要求の根拠として「日本の核技術の衰退は、米国の原子力産業にも悪影響を与える」「再処理施設を稼働し続けたまま原発ゼロになるなら、プルトニウムが日本国内に蓄積され、軍事転用が可能な状況を生んでしまう」などと指摘。再三、米側の「国益」に反すると強調したという。
 当初は、「原発稼働ゼロ」を求める国内世論を米側に説明していた野田内閣。しかし、米側は「政策をしばることなく、選挙で選ばれた人がいつでも政策を変えられる可能性を残すように」と揺さぶりを続けた。

だそうです。


サンデーモーニング見てたら、珍しく紙面を見せて紹介されてました。
言いにくいことをはっきり言ったという意味で
それなりにインパクトがある記事だったのかもしれません。
寺島実郎氏がコメント振られて
例の、脱原発=米の核の傘から出る論を語っておりました。


なので、ついでに貼っておきます。


原子力に関する日本の選択肢 ― 熟慮すべき視座 寺島実郎


結局、アメリカ、原発、自民党って、ことなんですかねえ。
それを望む人は結構多いんだろうね。既得権益側は特に。
21世紀もそれで行くってか。